川俣菜の茹で方
食べ頃は40cmぐらいですが、成長すると60cm以上にもなります。
大きくなりすぎた場合、茎の部分が少し硬くなっているため、長めに茹でましょう。
大きい川俣菜は一度に茹でることが難しいので、茎と葉の部分にわけ、別々に茹でるのが良いです。
葉と茎の部分に分けます。根の部分にカブがついていた場合は、切り取ります。
※カブは地元の方は、茹でて蕎麦粉と一緒に混ぜて「そばがき」にして食べたとか、焼いて食べたとのお話。私は千切りにしてごま油で炒めて、キンピラにしてみましたが、味が濃い大根といった感じで美味しかったです。
葉の部分は1分~2分程度茹でて、水にさらし、よく水気を絞ります。
茎の部分は成長度合いにもよりますが、3~4分ほど茹でます。
水にとり、なるべく水分を絞ります。
お好きなレシピどおりに切り、ご使用ください。
なお茎の部分の水分はなかなか絞りにくいため、タオルペーパーで水分を取るか、軽く塩で揉み半日置き、再度絞ると良いです。
茹でてしまえば、冷凍も可能です。
水分をなるべく絞って取り除き、ラップやジップロックで密封して冷凍します。
普通の青菜感覚で使ってください!
ドレッシングにも合うのでサラダにトッピングしたり、味噌汁やけんちん汁などに入れたり、炒めものに入れたりと、いろいろ使える万能野菜です。
もし迷ったら、こちらのレシピをご覧ください。
↓
川俣菜ちゃんぷる~
◆材料
・川俣菜(茹でたもの) 200g
・人参 1本
・もやし 1袋
・木綿豆腐 1丁(300g)
・豚肉のバラ肉 200g
・にんじん 1本
◆調味料
・粉末ダシ 小さじ1~1.5
・酒 大さじ1
・醤油 小さじ1
・かつお節 1パック
・油 塩(塩味調整) 適宜
◆作り方
1.川俣菜は5cmのざく切りに。人参は千切りに切りそろえておく。
2.フライパンに油をひき、木綿豆腐を軽く焦げ目が付くまで炒め、醤油で味を含ませて取り出す。
3.再度フライパンに油をひき、豚肉に火を通したら、川俣菜と人参、もやし、①の豆腐を入れ、酒、粉末ダシで味を整える。
4.皿に盛り付けたら、上からかつお節を振りかける。
粉末ダシを煮干しの粉末等に代えると、塩分控えめになります。
レシピの印刷用PDFダウンロードはこちら ↓
http://kawamatana.yukihotaru.com/pdf/11_chanpuru.pdf
川俣菜と夏野菜のトマトソースパスタ
川俣菜の収穫と一緒に採れる夏野菜で、トマトソースパスタを作りました。
生のトマトで作っても美味しいです。
◆材料(2人分)
・川俣菜(茹でたもの) 200g
・茄子 2個
・ベーコン 50g
・トマト缶 1缶
・ニンニク 1片
・パスタ 160g(2人分)
◆調味料
・オリーブオイル 大さじ1
・ローレル(月桂樹) 1枚
・塩・こしょう 適宜
◆作り方
1.パスタは指示通りの時間で茹でる。
2.川俣菜は5cmのざく切りに。茄子は半分に切り5mmの厚さに切る。ニンニクは包丁の背で潰しておく。
3.フライパンに油とニンニクを入れ弱火で香りを出す。焦げる前にニンニクを取り出し、ベーコンと茄子を入れ炒める。
4.茄子がしんなりしたらトマト缶を入れ、ローレルを入れトロミが出るまで煮込む。最後に川俣菜を入れて色が変わらない程度に軽く煮込む。
5.1のパスタと4のソースを絡めて、完成。
レシピPDFダウンロードはこちら ↓
川俣菜とツナのパスタ
暑い日にさっぱり食べたくて。
20cmほどに成長し、間引いた株を茹でて食べました。
肉だけでなく、ツナも合います。
◆材料
・細めのパスタ 200g
・川俣菜(茹でたもの) 200g
・シーチキン(缶詰) 1缶
・ミョウガ、しそ あれば少々(千切りに)
◆調味料
・めんつゆ 大さじ2~3
・レモン汁 大さじ2
・エキストラヴァージンオリーブオイル 大さじ2
※シーチキンがオイル漬けの場合は量を少な目に
・塩・コショウ 適量
◆作り方
1.パスタは時間通りに茹であげ、冷水で洗い、冷やしておく。
2.茹でた川俣菜を細かく刻み、シーチキンとめんつゆで合える。
3.パスタの上に2を乗せ、上からオリーブオイルを回しかける。
4.薬味のミョウガとシソを乗せ、塩コショウで味を整える。
茎がまだ太くならない、間引いた株などで作るのがベスト。
パスタではなく、そうめんなどでも美味しく食べられます。
レシピPDFダウンロードはこちら ↓
http://kawamatana.yukihotaru.com/pdf/18_tunapasta.pdf
干葉の食べ方(戻し方)
干した川俣菜は、長期保存が可能になるだけでなく、野菜の旨味がぎゅっと増えるので、より美味しく食べられます。
川俣地区でよく食べられる干葉汁では、干葉があれば出汁がいらないと言われているほど。
また、干すことで栄養価もUPするので、栄養学的にも優秀な食材です。
その干葉の食べ方ですが、まずボウルに干した干葉を入れ、そこに熱湯を注ぎ込みます。
インスタントラーメンを湯で戻す感じですね。
30分ほど放置しておくと、柔らかくなってきます。固い場合は再度、熱湯を入れるか、鍋で茹で戻すと良いです。
包丁が入るほどに柔らかくなればOKです。
水で良く洗いましょう。根本などに泥がついていることがありますので、根本を切ってよく洗いましょう。
使う用途に合わせて切って、料理に使います。
川俣地区の方は、戻した干葉の水気を良く切り、1回分づつ冷凍庫に保存しておき、すぐに使えるようにしています。(昔からそうしているそうです)
戻した干葉はまだ少し固いので、汁物にする場合は早めに入れて、10分ほど煮込むと味もしみて美味しくなるそうです。
餃子などに混ぜ込む際は、湯で戻して、完全に柔らかくしてから、みじん切りにすると良いです。
私もまだ川俣菜に携わって2年ほどなので、これから干葉の調理法についても
試行錯誤していきたいと思います。
干葉のレシピも少しづつ更新していきますので、ご期待ください。
川俣菜入り茄子味噌炒め【味噌と油が合う】
茄子味噌炒めに川俣菜を入れたら、とっても美味しかったので、レシピ化しました。
川俣菜には味噌も合います♪
◆材料
・川俣菜(茹でたもの) 200g
非加熱の収穫したてを炒めても良いのですが、火の通りが悪いので、一度軽く茹でてから使う方が良いです。干葉を使う場合は、事前に熱湯で茹でて柔らかくしておきます。
・豚肉(細切れ) 200g
・茄子 5~6個
・人参 1本
・生姜 1片
◆調味料
・味噌 大さじ1(調整すること)
・酒 大さじ3
・砂糖 小さじ1
・塩・コショウ 適量
・サラダ油 大さじ1(炒め用)
◆作り方
1.川俣菜は5cm幅に切りそろえておく。
2.茄子は半分に切り、8mm程度の厚さに切り揃える。人参は短冊切りに。生姜は細かく切り刻む。
3.フライパンに油を入れ、生姜を入れて軽く香りを出す。豚肉を入れ火を通した後、人参、茄子を入れしんなりするまで炒める。
4.右側の調味料(味噌・酒・砂糖)は事前に混ぜておく。3の野菜に火が通ったら、川俣菜を入れさっと炒める。最後に調味料を回し入れ、全体に味がなじんだら完成。
最後に川俣菜を入れ、軽く炒め煮るのがポイント。
そうすることで、鮮やかな葉の緑とシャキシャキとした歯ごたえが楽しめます。
相性のよい味噌が川俣菜によく絡み、旨味が増します。
豚の脂身が美味しい♪と感じた一品です。
レシピPDFダウンロードはこちら ↓
http://kawamatana.yukihotaru.com/pdf/15_misoitame.pdf
無限川俣菜【一番簡単で一番美味しい】
採れたての川俣菜は、とにかく茎のシャキシャキ感がたまらない。
その歯ごたえを手軽に楽しめるレシピを作りました。
川俣菜を育ててから、一番食べてるレシピ。
酒のアテに良いですよ~♪
◆材料
・川俣菜 200g(茎部分を茹でたもの。葉はお好みで)
・醤油または麺つゆ 大さじ1~2(塩味は調整のこと)
・ごま油 大さじ2
・飾り用のゴマ 適量
◆作り方
1.茎の部分は食べやすく5cmほどに切りそろえる。
2.1をジップロックに入れ、醤油またはめんつゆと和え、冷蔵庫で1日ほどなじませる。
3.食べる直前にごま油を軽く馴染ませて器に盛り、飾り用のゴマをかければ完成。
油は直前に合えると香りが立ち、美味しいです!
育ちすぎた川俣菜の茎だと、なかなか味が染み込まないので、1日ほどめんつゆなどで浅漬にしてから、ごま油に和えています。
辛味が好きな方は、ラー油でも美味しいです。
レシピPDFダウンロードはこちら ↓
http://kawamatana.yukihotaru.com/pdf/02_mugen.pdf
川俣菜ともやしのナムル【つまみに最適】
湯西川地区の中村さん考案のナムル。
シャキシャキした茎の歯ごたえと、味が染み込んだ豆もやしが、クセになる味。
考案者曰く、「酒のつまみにピッタリ!」だそうです。
◆材料
・川俣菜(茹でたもの) 200g ※茎と葉の分量はお好みで<
・豆もやし 1袋 (普通のもやしでも可)
◆調味料
・ごま油 大さじ2
・鷹の爪 1~2本(辛みは調整)
・めんつゆ 大さじ1
・醤油 大さじ1
・すりごま 大さじ1
・塩・コショウ 適量
◆作り方
1.豆もやしは軽く茹で、水気をよく取っておく。
2.川俣菜は5cm幅に切りそろえ、水気を取る。
※採れたての下処理の仕方を参照のこと。
※茎が多めだと美味しいです。
3.ボールに1と2を入れ、めんつゆ・醤油・すりごまを入れて軽く和える。
4.フライパンにごま油を入れ、弱火で鷹の爪をよく炒め、辛みと風味を出し、3に回し入れ混ぜ合わせ、最後に塩・コショウで味を整えたら完成!
※4は、ごま油を熱せずラー油で代用しても可。
辛味は調整してください。
にんにく・生姜を入れると、香り高く仕上がります。
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干葉とは
地域の方に言わせると『川俣菜といえば干葉(ひば)』
なのですが、その前に干葉って??
その名のとおり葉っぱを干して水分を抜き、長期保存出来るようにしたもので、雪深い栗山地域では、冬季の貴重な野菜として食されていました。
その作り方は簡単!
川俣地区では11月初旬。川俣菜を収穫し、食べきれないものを干葉にします。
川俣地区では今市高校や今市工業高校の生徒たちがボランティアとして、収穫などを手伝いにきています。
川俣地区の沢水で、野菜についた泥を洗い流します。
洗い終わった川俣菜は、陽の当たらない場所で陰干しします。日が当たったり、長時間干しすぎると茶色に変色しますので、手早く干しあげるのがコツだそうです。
「こんなにいらない・・・」という方。
自宅で少量作る場合は、洗濯ハンガーに吊るして、部屋干ししましょう。
1週間ほど、葉の緑色が残る程度で取り込みます。
1週間ほど陰干しし、水分が程よく抜けたら完成です。
これはちょっと干し過ぎました・・・
干しすぎるとパリパリになって粉末化してしまうので、その手前で取り込みます。
水分乾燥剤(シリカゲル)と一緒に袋(ジップロックなど密閉出来るもの)で保存します。
干葉を戻して食べる場合は、下記の食べ方をご覧ください。↓
干葉のレシピは、下記をご覧ください。
川俣菜の白和え【上品なお味に】
ご高齢の方に不足しがちなタンパク質を補えるようなレシピを!と思い作ってみました。
川俣菜の食物繊維と、豆腐と卵のタンパク質を、美味しく摂取できます。
◆材料
・川俣菜(茹でたもの)150g
・豆腐(木綿・絹 お好みで)1丁
・卵 2個
◆調味料
・砂糖 大さじ1/2
・塩 小さじ1/2(塩分調整のこと)
・白だし 小さじ1/2
◆作り方
1.川俣菜は茎と葉を分けて茹でておき、5cm幅に切っておく。
2.豆腐は電子レンジに1分ほどかけ、水切りをする。
3.卵はスクランブルエッグ状になるように火を通す。
4.ボウル(あればすり鉢)に豆腐をいれ、滑らかになるまでゴムベラ(またはすりこぎ)で混ぜ合わせ、白だし・砂糖・塩でシンプルに味を整える。
5.最後に川俣菜と卵を4に合え、完成。
味が淡白なので、川俣菜の茎部分は塩もみ等して、事前に味を含めておくと良い。
煮浸しなど、普段の味に飽きた時などにオススメです。
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