川俣菜とは
標高1000メートルを超す高冷地川俣地区で作られている在来野菜「川俣菜」。
地元では主に、手前菜・かぶ菜と呼ばれている『アブラナ科の野菜』です。
現在では川俣地区を中心に細々と栽培されている程度ですが、冬が厳しい栗山地域では、生野菜が絶えてしまう冬から春先にかけての保存食として昔から食べられていました。川俣地区では自ら種を取って育てられること※1から、特に重宝されていました。
※1:川俣地区では野菜の種を今市まで買いに行かなくてはならず、自分の畑で種が取れる(手前で種が取れる菜なので、手前菜とも呼ばれる)川俣菜は大変重宝されていたようである。
川俣菜はその保存方法に特徴があり、秋に収穫した菜を自然乾燥し、干葉(ひば)として冬季保存します。
干葉は事前に鍋で煮戻して冷凍しておき、味噌汁に入れたり、お焼きの具にしたり、塩漬けにしても食べられてます。
ほろ苦くやや癖のある味が、鹿や熊などのジビエ肉にとても合うので、川俣の猟師には欠かせません。またお産を終えたばかりの妊婦に、鹿肉の入った干葉汁を一週間食べさせると、弱った体が温まり、体力が回復すると伝えられています。
今では川俣地区や川俣温泉地区で、家庭の自家消費用で作られているのみでしたが、その育てやすさや美味しさに注目が集まり、現在、栗山地域内での栽培拡大や普及活動に力を入れています。
栗山地域で普段から愛され、長く食されるよう・・・
美味しいレシピも開発中ですので、ぜひご覧ください。
【川俣菜レシピ】
【川俣菜を購入したら・・・】