川俣地区とは?【県はどこ?】
栃木県日光市
旧栗山村の山奥にある地区です。
山も雪もとっても深い地域なので、市街地まで種を買いに行くことが容易ではなかったそうです。
そこで、このような高冷地でも自家採種できる『川俣菜』が残ったと言われています。
また、狩猟も昔から盛んであり、鹿肉と川俣菜を味噌で煮た『干葉汁』は、昔からの伝統食として、今なお食べられています。
なお『干葉』とは、川俣菜を干したもので、乾燥させて保存し、野菜が不足する冬季の貴重な食料として、昔から食べられています。
今では交通網が発達し、他の美味しい野菜の種もたくさん手に入れられるようになり、年々栽培する人は少なくなってきています。
ですが、川俣の猟師さんを中心に、今なお愛されている野菜でもあります。
川俣菜の育て方【害虫について】
発芽率も高く
環境に強いので
育てやすい川俣菜ですが・・・
とっても虫に弱いです・・・
アオムシ・カブラハバチ・ネキリムシ などなど
農薬を使っても駆除が追いつかないほど、虫が付きます。
少し大きくなったら、すぐに虫に食べられます。
農薬も何も撒かず、ただ種を蒔いただけの川俣菜です。
本当に何もしないと、あっという間に茎だけに・・・
こうなっても成長し続ける川俣菜の生命力にもアッパレ!ですが、食べるのにはう~ん・・・
こうなってしまったら、来年春まで畑に放置し、新たに出てきた菜の花を食べるのですが~
葉っぱで食べたい方には、「アブラナ科用農薬」の使用をオススメしています。
または、
少し手間ですが、虫除けネットで防除するのも良いでしょう。
かなりいい感じに栽培できた川俣菜。
このくらいの大きさが一番美味しいです。
なお虫除けシートの場合、飛んでくる虫には強いのですが、ネキリムシにはまったく効果がありません。
知らずに根っこから食べられていることもありました(T_T)
15cm三角定規を置いて撮影しました。。
大体30cmぐらいの大きさのものが美味しいです。
このまま軽く下茹でして、豚肉と炒めても美味しいですよ~
川俣菜種保存会のキッチン 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが355万品
害虫が本当によく付くので、基本的に畑での栽培はオススメしていません。
(地域の方は育てていますが・・・)
農業初心者の方は、まずベランダで栽培してみると良いと思います。
川俣菜の育て方【露地栽培】
畑で川俣菜を育てる場合、基本的には小松菜などのアブラナ科の作物と同じように作ればOKです!
このページでも、下記のように詳しく説明出来るよう、これから記事を作成していきます。
ちなみに、川俣菜も一気に育ってしまうので・・・
1回分の蒔く量はこのくらいです。
ひとつまみ を、10日間おきに蒔くのが良いそうです。
それから、害虫が本当に多いので、
こちらを合わせてご覧ください。
レシピをクックパッドに掲載中です
このブログでご紹介したレシピを
COOKPADにも掲載しています!
https://cookpad.com/kitchen/33613918
たこ焼きレシピなども
随時UPしていきますので、よろしくお願いします!
川俣菜の育て方【プランター編】
川俣菜は発芽率も高く、生育も強いので、割と簡単に育てる事ができます。
逆に害虫に弱いので、ベランダで育てるのが最適な場合があります。
栃木県西那須野町に住む、友人のベランダ菜園の様子です ↓
1年で2回ほど収穫できたし、コロナ禍の癒やしにもなって、とても良かった♪と言っていました。
小学生でも簡単に育てることができたそうで、夏休みの自由研究にも良いかも!?
■育て方
今現在、販売はまだ行っていませんが、栃木県日光市 道の駅湯西川 にて、販売しております。
ご興味のある方はぜひ。畑1面に蒔ける量が入ってます。
この作り方も、道の駅にて配布しています。
この通りに栽培すれば、10人中9名は成功します。
まとめると、
○プランターは100円均一でも大丈夫
○土は100円均一でも育ちましたが、成長がイマイチ。
ここまでは育ったのですが、これ以上は追肥しても成長せず・・・なぜだ!
○ちゃんと育てたい方は、ホームセンターの培養土と粒状肥料で育てましょう。
○種は大量に蒔かない。(これは絶対)
○追肥は適宜に。
○アオムシが付きやすいです。見つけ次第駆除しましょう。
○根が張っていきやすいように、土寄せすると良いです。
あとは日当たりが良く、気温が高いとぐんぐん成長します。
芽が出ない場合は、気温が暑すぎるか寒すぎるか、です。
そのまま置いておけば、芽が出ることもあるので、放置しておきましょう。
楽しく、楽に育てられる伝統野菜『川俣菜』
ぜひ育ててみましょう。
畑での栽培方法もこれからUPしていきたいと思います。
※追記
小松菜のプランター栽培について
カゴメさんのホームページに、わかりやすい説明のものがありました。
少しづつ蒔く・・・思わず、うなづいてしまいました。
10日ごとに種まき が良いようですね。
参考にしてみてくださいね。
川俣菜の種の採り方②【自家採種】
1ヶ月ほど干すと、茶色に変色し、カラカラになります。
どうしても6月の梅雨時期から干すので、湿った感じになってしまいますが、
天気が良い日☀を狙って、種取りします!
今回の方法は、家庭用の、少ない量の種を採る時の方法です。
まず、乾燥した川俣菜の種をこぼさないように袋に入れます。
パリパリに乾燥していると種がかなり落ちますので注意です!
大きくて、厚みのあるゴミ袋を用意すると良いですー
袋の上から叩いて種を出す。(方言で『もゆぐ』というそうです)
袋の中に種が落ちるので、それを回収します。
房などの大きいゴミは取り除きます。
まだまだ種に水分が含んでいるので、紙の箱などに入れて、乾燥させます。
小さいゴミも取り除いていきましょう。
天気のいい日に干しあげれば、ビニール袋に入れても大丈夫です。
これを夏に蒔きます。2年ぐらいであれば発芽率も変わらないので、次の年の分も採っても大丈夫だと思います(地元の方は絶対にやりませんが・・・)
こちらの種まきシーズンは、8月です。盆前に蒔くと成長が早く、盆明けに蒔くと成長が鈍いです。早く食べたい方は暑い時期に蒔きましょう。
なお、川俣菜種保存会での種取りは、大量に採るので・・・
下にビニールシートを引いて、棒でたたきながら落とします。
大量に採れる種
このあと、篩(ふるい)にかけて房などの大きなゴミを取り除き、
同じく大きいダンボールの箱などに分けていれて、乾燥させます。
梅雨の晴れ間に、種干しを行います。
これを怠ると、種にカビが生えたりしますので、注意ですよ。
梅雨明け後、数日干しあげてから、袋付して。
種の販売を行う予定です。
販売は2021年7月末を予定しています。
Comming soon....
川俣菜の種の採り方①【自家採種】
GWに咲いた菜の花が咲き終わると・・・
こんな房ができまして。
割ると、中から若い種がいっぱい出てきます。
これは標高700mのところです。
宇都宮など標高低い場所では、中に種が入らない?とのお話ですが、不確か情報です。
同じ栗山地域の日向地区(標高600m付近))では、「種が実にならず、粉のようなものがいっぱい出てきた」との話もあり、もしかしたらできないかもしれません。
もし、写真のように、房に青い種が入っていたら、刈り取って、干してみましょう。
刈り取って、束にして。
物置の、風通しの良い場所に1ヶ月ほど干します。
川俣菜の種の採り方②【自家採種】に続く・・・
ちなみに川俣菜種保存会(川俣自治会有志)では、とある畑の川俣菜を刈り取り・・・
そう、種が出来るのは、地下茎(カブ)がポイント。
川俣菜を冬そのまま畑に置いておくだけでもOKですが、猿に食べられることもあるため、収穫して、土に埋めておいて。
春に再び植えると、菜の花が出てくるそうです。
川俣地区の川俣菜は、やっぱり太くて大きい。
これをひとまとめにして・・・
1ヶ月ほど軒下に吊るして、カラカラにします。
川俣地区では毎年、世帯ごとに自家採種し、栽培を行っています。
皆さん、慣れた手つきで刈り取って、種を採っています。
食と文化が残っているってすごいなぁと思うのですが、なかなか川俣地区の方には伝わらないんですよね(苦笑)
菜の花が咲き始めました
久々の更新です
伝統野菜川俣菜は、アブラナ科なので。
秋に収穫しなかった株をそのまま畑に残しておくと・・・
菜の花が咲き始めます。
4月1日 栗山行政センター付近 畑にて(標高700m)
まだまだ小さいので、これからどんどん大きくなっていきます。
こちらは地域おこし協力隊でお借りしている畑での撮影📷
菜の花がとても美味しいので、食べるために残しておいたものです。
株が大きいままで越冬させると、次の春に出てくる菜の花も少し茎が太めになってしまいます。
そのため(というより偶然)9月上旬~下旬に種をまき、15cm程度成長したものを越冬させています。
細くて柔らかい菜の花がいっぱい出来ました。
ちなみに・・・
本家である標高1,000mにある川俣地区ではまだまだ蕾の状態です。
4月8日 川俣地区 畑にて(標高1000m)
川俣地区の畑の菜の花は、種を採るためのものです。
このまま大きく育てて、菜の花を咲かせ。
刈り取って干すことで種が出来ます。
GWぐらいに花が咲き、6月末に刈り取り。
干して、7月上旬に種取りです。
種ができたら、すぐに土作り→種まき(8月上旬まで)と大忙し。
ちなみに川俣地区でないと、うまく結実しないのも面白いですよね。
この川俣菜の1年のサイクルも、少しづつお知らせできればと思います。
ひらや~ち(沖縄風簡単お好み焼き)【おやつに最適♪】
沖縄の家庭で良く食べられている「ひらやーち」
お好み焼きを薄く伸ばしたような、韓国のチジミのような料理なのですが、とにかく薄く、カリカリに焼くのがポイント。
普段はニラを入れますが、ニラの代わりにたっぷりの川俣菜を入れてみました。
シーチキンと川俣菜が合います♪
手軽なので、ぜひ作ってみてください♪
◆材料(4人分)
川俣菜(※下茹でなしでもOK) 2~3束程度(大量に入れると美味しいです)
・サラダ油・鰹節(飾り) 適量
【ひらやーち生地】
・ツナ缶 1缶
※オイル漬けor水煮はお好みで。どちらでもOK。
・粉末だし 大さじ1
・卵 1個
・薄力粉 200g
・水 300ml
※ソース・マヨネーズ・ケチャップなどを付けて食べます。お好みでどうぞ!
(沖縄ではウスターソースを付けて食べるのが主流です)
◆作り方
1.川俣菜は茎は1cm程度。葉は3cm程度のざく切りにする。
2.ボウルに「ひらやーち生地」の材料をダマにならないよう混ぜ、①の川俣菜を入れる。(天ぷらの生地と同じぐらいのゆるさでOK。)
3.フライパンを中火で熱し、サラダ油を入れたら、②をお玉1杯分を流し入れ、薄く伸ばす。(クレープのように薄く焼く)
4.両面に焦げ目が付き、カリカリに焼けたら出来上がり。一口大に切ってから、お好きな調味料で食べる。
とにかく薄く、カリカリに焼くのがポイント。
厚みが出てしまうと、生地がしんなりしてしまい、美味しくないです。
沖縄ではウスターソースをつけて食べますが、このレシピを作った若間地区では、ケチャップや中濃ソース、マヨネーズで食べるのが美味しいとの意見でした。
カロリーを気にする方は、シーチキンはノンオイルタイプを選ぶと良いでしょう。
レシピPDFダウンロードはこちら ↓